楽園までの距離は遠い

宝塚歌劇に関する日々を綴る。観劇感想やらいろいろ

ダイジェストは罪

私が宝塚というものに興味を持った頃のはなし。



TAKARAZUKAカフェブレイクという番組があることはなんとなく知っていて、それが地元テレビ局でも放送されていることを思い出した私は、とりあえず勉強がてら見てみることにした。

私の住んでいる地域のテレビ局では本放送から2週遅れくらいで放送されているため、私が見はじめたのはちょうど雪組が『ひかりふる路』の公演をしているときだった。




毎週毎週、とにかく顔面が美しい人が出てきてびっくりした覚えがある。

確か咲ちゃん→彩凪さん→あーさ→ひとこちゃんの順だったと思うけど、興味を持ったばかりの私からしたら、なんじゃこりゃ雪組には美人しかおらんのか(まぁ宝塚自体が美しい人ばかりなのだよね)、と思いながら毎週見ていた。



笑うと見える八重歯がかわいらしい咲ちゃんが豪快で男らしいダントンを演じていて、お芝居でこんなに雰囲気が変わるんだなぁ…と思い。

男役の人が女性を演じることもあるのを知らなかった私は、彩凪さんの妖艶で気高いマノン・ロラン夫人に魅了されて。

革命の指導者を慕い、純粋さと狂気を滲ませるサンジュストのあーさの演技をもっと見たいと思いはじめて。

そしてひとこちゃんは完全に顔がタイプだった(笑)





カフェブレイクの罪なところだなーと思うのは、その週のゲストが出ている場面をダイジェストで放送しているところだと思う。

毎週毎週、ダイジェストを見ていると……だんだんその物語自体のほうが気になってくる。で、このあとどうなるの?えっ、今の場面はいったいどういうことなんですか?と。もともと年に数回程度ではあるけれど舞台を見に行っていたので、ショーよりも先にお芝居のほうに興味を持った。


私はカフェブレイクのおかげで『ひかりふる路』のDVDを購入し、宝塚の沼に足を踏み入れたと思っている。